サンドブラストについて

  サンドブラスト工芸品は1910年頃より出来始めましたのでカットグラスの様な伝統工芸では、決してありませんが、手軽な技法としてもっと世界中に伝わって、もっともっと多くの人々が楽しんでほしいと願っています。
 前回サンドブラストの手法をお話ししましたが、サンドブラストの機械は色々に利用されています。
 一番良く知られているのは「すりガラス」です。すべてサンドブラストの機械が使われています。ピラミッドに砂で凸凹が出来たので、墓石にも使われています。
 船の塗装も、ツルツルの鉄板にサンドブラストしてザラザラさせる事により塗料の付きが良く なるのです。

 松下電器の前身、マツダ電気が電球の内側をすりガラスにして光の反射をやわらげました。
 この様にサンドブラストの機械は色々な目的に使われます。
 ガラス工芸の歴史は古く紀元前14〜15世紀エジプトの古代ガラスが残っています。  ガラスの表面に装飾する技法は多種多様あります。エミールガレにいたるまで世界各地で 考え出されてきましたが、サンドブラスト工法による技法は日本が最初です。しかも手軽です。

森田昭子