• 読者から作家へ

    質問コーナー

毎日メールでたくさんのご感想やご意見をお送りいただきましてありがとうございます。
ギャラリーガイドネットに掲載中の作家に対して寄せられた質問に
回答いただきましたのでご紹介いたします。

※作家名クリックで各作家ページを見ることができます。


川口 美治

羊毛の作品作りのいちばんの難しい部分を教えてください。私は趣味で自宅で羊毛キットを手芸店で買って楽しんでいましたが、目をつけるのが苦手で気に入った顔にならず、結局、それがいやで作るのをやめてしまいました。

ご質問ありがとうございます。わたしも表情を作る工程が一番難しいです。何回やりなおしても上手くいかない時は、作品に「かわいくなってね」と話しかけながら制作することもあります。表情は目玉の大きさでも変わるので調整をしたり、少し離れたところから見て確かめてみるという作業をします。もし機会があれば一日講習会や作品展においでください。

仲尾 政伸

作品名が不思議ですが、どんな意味があるものなのか知りたくなりました。

ご質問ありがとうございます。作品名の「Pluvia」はラテン語で「雨」という意味です。日本語や英語では説明っぽくなるので、敢えてわからない言語を選びました。副題も、作品のイメージなどをラテン語に置き換えている場合や、トリミングした位置を示す場合など幾つかパターンがございます。私自身決してラテン語は堪能ではないので、もしかしたらおかしな意味になっているかもしれません。

野村 亜紀子

「ラッセル・スクエアー」の淡い感じの出し方はどうすればいいのですか。

取材スケッチでイギリスに行きました。5月の半ばは春の終り頃で、また描く時間帯が夕方近かったので、緑が黄色味をおび輝いて見えたのを出来る限り混じりっ気の無い色で表現しました。私は余り太い筆を使わず水気を少なくして表現しています。一気に描き上げています。

仲尾 政伸

どうしてこのような水面の絵を描こうと思われたのですか。

ご質問ありがとうございます。
もともと、空やガラス瓶など具象ではあるけど抽象的な表現が必要なものを描くことに心魅かれていたのですが、「川の絵画大賞展」でテーマ「川」に取り組んだときに、「水面」というものに興味を持ちました。川の流れやその水の動きを観察するうちに、琳派の「流水紋」の線の動きが、流れではなくうねりであることに気づき、そのとき琳派の特徴の一つである金箔をイメージした作品を制作したことをきっかけとして、現在の作品に至っています。現在は川面ではなく、雨の落ちる水溜まりをモチーフにしています。

竹内 康行

今の作風はどのように生まれたのか教えてください。

昔からレンブラントやフェルメールの古典絵画に興味を持って、美大に行きましたが、当時何も教えてくれません。 それでいろんな書物の中から、古典絵画のポイントは、基底材と、溶剤にあると知りました。 それを自分なりに組み立てて、今の技法が出来ました。 簡単に述べれば、そんな事ですが、これからも変化して行くと思います。

河角 豊子

藁ぶき屋根の民家を描くコツはなんですか?

絵をみていただいて有り難うございます。私が茅葺き屋根の民家を描く場合ですが、特別にコツといったものはありません。 他の物と同様に自分流の描き方で自由に描いております。茅葺き屋根は、どっしりとしていて厚みがあるので自分なりにいろいろ 考えて工夫しておりますがその重みのある感じを表現するのはやはり難しいです。

植村 隆久

制作活動の中で意識していることは何ですか?

僕は、幼少の頃から絵が好きで、やや抽象的な表現になりますが、(絵を描くことは)日常の生活の中において自然な振る舞い、例えば歯を磨くとか、入浴するといったことと似ているように感じています。それは生業ではありますし、当然のことながら、自分以外の人に対して批判する気持ちは毛頭ありませんが、絵を描くという行為そのものが、自分が生きているという証しを立てるものであると認識しています。更には、もしも、絵を描いていない人生を送っていたらと仮定したならば、その世界では、全ての友人も知人も、あるいは、ありとあらゆる思い出も消滅してしまい、「死」を意味するような混沌とした世界しか存在しないことになります。
それ故に、制作中に最も重要な要素が「心を込めて描く」こととなるわけです。例え、その作品の中にどのような情念が込められていようと、自分の心に正直であることは必要不可欠なことだと確信しています。
そしてもう一つ、長い人間の歴史の中で培われてきたものも大切にしています。歴史の中には、当然ながら、時代を越えて示される真理も存在しますし、先人の教え(作品)に学び触発されることは、一般的に重視される「個性」よりも、はるかに大切なことだと、常々考えつつ制作を進めています。

河角 豊子

藁ぶきの家の絵が多いのはなぜですか?

私の絵を気にとめていただいて有難うございます。私は茅葺き屋根の家がある田舎の風景が好きで描いております。最初は、もう20年位前になりますが夫の実家のある奥出雲地方の茅葺きの家を描いたのがきっかけです。生活感のある家を描きたいのですが、今では自然の風景の中にみつけるのはなかなかむつかしくやはり保存地区(美山・白川郷・五箇山等)に行くことになってしまいます。

天野 富美男

毎年、日展で新作を拝見しています。人物のポーズとそれに持たせる意味はどのように思いつく(考え出す)のでしょうか。

人物のポーズについては、最初からイメージを持ってモデルさんにお願いすることもありますが、最初はモデルさんとの対話の中や、モデルさんにフリーにポーズをしていただくうちに構想が決まることが多いように思います。自分の頭で創るイメージよりモデルさんの動きの中に新鮮なものを感じます。私の場合、個々のポーズに意味を持たせるより四角いキャンバスの中にその人体の形をどのように配置すれば画面に動きや緊張感を出せるかを考えて制作しています。

塩津 美恵子

作品制作中に私はよくペットや家族によって邪魔されたりします。自分の仕事に集中するために気をつけていることはありますか?

正倉院宝物・珍しい花等を手掛ける時などは、家族に協力を求めます。考えがまとまった時点で、自分の時間を作りがんばっています。

光久 弘子

とても凝っていて美しいガラス作品ですが一点作るのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

作品の大きさ、ガラスの種類、図案の内容にもより時間はそれぞれです。
日常生活の中、食卓で使う食器類は2時間ぐらいで出来ます。
大きな色褪せガラスの花びんになると月2回の教室では半年ほどかかります。

瀧野 和子

エッグアートというものを初めて知りました。教室もされているようですが、日本ではどれくらいの方がエッグアートを楽しんでいらっしゃるのですか?

私の作品を愛して下さりありがとうございます。
エッグアートを楽しんでおられる方はそんなには多くないと思います。
すべての作家が登録しているわけではありませんが日本エッグアート協会に
講師登録をしている作家を調べることができますので1度検索してください。

瀧野 和子

エッグアートは作品に埃が積もったときに水拭きや水洗いはできますか?

作品の汚れについてですがほこりなら小さい筆などで払ったあと中性洗剤をほんの少しいれ、
固く絞ったふきんで拭くと汚れは取れます。残念ながら洗うことはできません。
作品によって扱いは違いますが作家達も作品のリメイクをしたり金属の台を付け替えて
雰囲気の違う作品に作り直したりして楽しんでいます。

瀧野 和子

瀧野 和子さんの『Spiral bouquet』が気に入りました。エッグアートの強度はどの程度なのか知りたいです。

Spiral bouquetの強度ですが、やはりその作品はかなり扱いは慎重を要します。
カットをしていくに従ってどんどんこれは大変なことになると思い
ヒヤヒヤしながらカットをしていたのを覚えています。
幸運にも割れずに完成し見事な状態で私の元に舞い降りてくれました。
奇跡としかいいようがありません。今でも大切な作品の一つです。

櫻井 聡

描く場所をどのように選んでいますか?

描く場所は景色を眺めながら歩いていて、なんとなく直感で決めています。
それから場所を選んだ理由を自分なりに考えます。
例えば「上方から差し込む木漏れ日が清々しい」とか「暑い日差しの中清らかなせせらぎに癒された」などです。
描く場所はすぐに決まるのですが、なんとなく決めたものを絵に表現できませんので
「何がどうよかったか」は観察しながらゆっくり認識するようにしています。

塩津 美恵子

ものすごく手がかかりそうですが、制作にはどのくらい時間がかかるのですか?

作品は大体半年かかります。

森田 幹弘

炎の表現が素敵でした。
その表現に気をつけている点はありますか?

二元展に出品した窯焚き・入魂の炎の描き方について
描いた窯は備前焼の焼成です。焼成時は約1300度にも達しており、窯の中は酸欠状態である為、
焼かれる胎土等から酸素を奪って燃焼する様は、大変神秘的でありその炎は
陶磁器は淡いオレンジ色、燃焼の色は透明に近い白、黄色に見えました。
よって、窯の中の炎は白を強調し、黄色はカドミュムイエローとレモンイエローで描きました。
窯外へ流れる炎は、酸素を吸収するので、赤く勢いのある炎になるように苦心しました。
色が定着した後は、幾度と重ねて厚みを持たせました。

谷澤 修

風景画の場所の選び方は?

主に旅行先などで汽車の中から自分の気に入った絵になる風景を何枚も写真に撮り、
持ち帰ってパソコンで開き、そのまま描くのではなくて「この木をここに入れてみよう」など
組み合わせて描いています。
中学時代は美術の先生(日展 特選)と写生などに出かけ、色々と教えてもらったので
その時に“絵になる風景”の基礎を学んだと思います。また、自分はどちらかといえば
広域の風景画を好んでおりますので、美術展覧会に行ってもそのような絵を探して
研究するようにしています。キャンバスを持って行って現地で描ければいいが86歳を迎え
それもなかなか難しく写真での取材が多くなってしまうが日本の風景の場合は
何回も足を運んで取材することもあります。

瀧野 和子

エッグアートを作る際、
卵を入手するのに苦労があるか聞いてみたいです。

卵ですが 作る作品の大きさやデザインによって使い分けをします。
ニワトリやウズラは食用として売れているものを買い求め自分で中身をとりのぞきます。
それ以外のグースやオーストリッチなどは既に中身が取り除かれたものを買うことになります。
最近では手芸材料が売られている大きな店舗で一般的に買うこともできます。
ほとんどが輸入品のため、なかには種類によっては入手困難なものもあります。
オーストリッチは今では日本の中にも養殖をしているところがありますので簡単に買うことができます。

瀧野 和子

エッグアートとはいつ初めて接点を持たれたのか。

今から31年前に主人の転勤でアメリカロサンゼルスに住んでいるときに
エッグアートに出会いました。
奇麗で素敵で愛らしい形をした作品に一目で心奪われたことを
30年経った今でもはっきりと覚えています。
主人と出会った時より衝撃的でした。(笑)それが私とエッグアートとの出会いです。

塩津 美恵子

どのような作風を目指してらっしゃいますか。

手仕事の持つ美しさを追求していきたいと思っています。
感動したものを作品にと心がけています。針と糸で織り成す刺繍は、
表現に限界を感じる時があります。絵を描くように作品ごとに努力しております。

瀧野 和子

写真では卵細工だと思うのですがそうなのでしょうか

作品に使われている卵はすべて鳥たちが産んだ本物を使っています。
オーストリッチ レア エミュー グース チキンなどです。

瀧野 和子

このような素晴らしい作品を、デザインから制作までどれくらいの期間でお創りになっているのでしょうか。

制作日数はデザインの複雑さにもよりますが小さな簡単なものなら1日で完成することができます。
ホームページで見ていただいている作品達は複雑で大きな作品ですし
イメージに合う材料が全て揃うまでは完成させることができず
しばらくはそのままの時もありますがやはり1、2ヶ月というところでしょうか。