GGBコラム8月号

団体展の中には作品の傾向がかたより気味で技術の上下はあっても心に残る作品が少ない場合がある。 しかし第一美術には自由な表現の中に作家それぞれの題材〈モチーフ〉・心象〈イメージ〉・画質〈マチエール〉に対する強いこだわり=存在感を感じる。昨年観ていた作品が脳裏に残っていたせいか今年もいくつかの作品と再会することができた。第一美術は関西在住作家の割合が少ない。毎年5月頃、本展の開催される六本木国立新美術館では関西在住作家ならではの存在感=こだわりある作品が発表される為、今後より多くの作品が人々の脳裏に焼きつくことを楽しみにしている。

2009年7月 京都市美術館 第一美術展より