潮見 冲天 略歴
昭和16年(1941年)、愛媛県四国中央市に生まれる。本名は農(あつし)。
昭和59年(1984年)に、西田王堂に師事し、水墨画を学ぶ。自然や建造物(特に船や街)を好んで描き、ただの筆ではなく、鶏毛筆や割り箸、スポンジやダンボール紙なども使って、他に類を見ない自身こだわりの“線”を追求してきた。
ここ数年においては、なんの変哲もないありふれた風景の気候や風土、目に見えないものに自然の深さを求め、それらを創造し、絵に映し出すべく心がけている。
「一以貫之」(一を以って之を貫く)を座右の銘とし、昭和60年(1985年)の展覧会に初出展してから今に至るまで、日本南画院を主たる活動の場とし、日本南画院賞や文部大臣賞など受賞多数。13回を数える個展で作品を世に問うているほか、墨彩画「花いろいろ」や、「花鳥風月」などの著書も手掛けて水墨画の普及に尽力している。
そして、平成24年(2012年)度の宝塚市民文化賞の栄に欲し、現在は日本南画院理事長・審査員、宝塚市展審査員、宝塚墨彩画壇代表、及び冲天画塾の主宰などを務めている。
勿論、発表の場は国立新美術館、京都市美術館、大阪市立美術館等で毎年欠かすことはない。
尚、作品の一部は宝塚市、守口市、河内長野市、及び奈良・東大寺(清凉院)、高野山(別格本山親王院)、京都・宇治(黄檗萬福寺)等に所蔵されている。
「霜月の森」 |
「春宵」 |
「幽景」 |
「霧木立」 |
「凍月」 |
「朝ぼらけ」 |